本日、2020年5月に営業運転を開始した「ふくおか木質バイオマス発電所」の竣工式を執り行いました。
本発電所は、福岡県初の国産材を専焼する木質バイオマス発電所で、これまで山林に残置されてきた間伐材や製材に向かない端材などの未利用木材を燃料として有効利用しており、林業関係者等で組織する「ふくおか木質バイオマス木材安定供給協議会※1」が木材を供給、「グリーンパークN&M株式会社※2」が木質チップを製造、当社が発電所を運営しています。
竣工式には、ご協力いただいた地元の皆さまや事業関係者等、約30名の方にご出席いただき、筑前町の田頭町長からは「筑前町の約5分の2が山林であり、林業等の地域資源を活かすことが長年の町民の思いであった。林業振興、そして時代をリーディングする環境を考えた事業が筑前町に立地されたことを感謝申し上げる」と大変有難いお言葉を賜りました。
当社は、木質バイオマス発電を通じて福岡県近郊の林業や地域の活性化に貢献するとともに、引き続き地域の皆さまのご理解を得ながら地域資源の特徴を活かした再生可能エネルギーの開発を推進してまいります。
竣工式の様子
* 宮司様から右:筑前町長 田頭 喜久己様、左:当社代表取締役社長 水町 豊
* 撮影時のみマスクを外しておりますが、新型コロナウィルス感染防止対策には十分に配慮しております。
設備見学会の様子
発電所の概要
発電所名 | ふくおか木質バイオマス発電所 |
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所在地 | 福岡県朝倉郡筑前町森山1411番地1 |
発電出力 | 5,700kW(発電端) |
発電事業者 | 九電みらいエナジー㈱ |
発電方式 | 木質バイオマス発電 |
使用燃料 | 国内材〔未利用木材、一般木材(製材端材)など〕 |
年間発電電力量 | 約4,000万kWh(一般家庭約1.3万世帯に相当※3) |
CO2排出抑制効果 | 約1.5万t-CO2/年※4 |
着工 | 2019年2月7日 |
運転開始 | 2020年5月20日 |
※1:福岡県内森林組合等の計26団体により組織され、九電みらいエナジー㈱、グリーンパークN&M㈱も事務局として参加
※2:中山ホールディングス㈱90%(福岡県粕屋郡須恵町 代表取締役:中山 智)、九電みらいエナジー㈱10%の共同出資会社
※3:1世帯当り 247.8kWh/月(2015年度)で算出。出典:電気事業連合会「電力事情について」
※4:九州電力㈱の CO2排出係数「0.371kg-CO2 / kWh」(2019年度)を使用