
私たちのあゆみと
これから
九電グループにおける
再エネの歴史は100年以上
1890~1980年
九州の近代化のために
水力発電所を開発
九州には豊富な水や地熱資源があるため、そのエネルギーの活かし方には注目が集まっていました。
九電グループは、いち早く再エネの開発に取り組み、1898年に九州で最も古い水力発電として、九州電力㈱の前身である鹿児島電気㈱が建設した小山田発電所(当時60kW、現在240kW)が運転開始しました。また、1913年には九州初の発電出力1万kWを超える水力発電として、同じく九州電力㈱の前身である九州水力電気㈱が建設した女子畑発電所(当時12,000kW、現在29,500kW)が運転開始するなど、九州の近代化に大きな役割を果たしてきました。そして1951年、九州電力㈱
が創立。1955年には日本初の大規模アーチ式ダム「上椎葉ダム」を建設し、上椎葉発電所(93,200kW)が運転開始しました。
更に、1967年には日本初の事業用地熱発電、大岳発電所(当時11,000kW、現在14,500kW)が運転開始しました。
その後、実績を積むことで、1977年には日本最大の地熱発電、八丁原発電所の1号機(55,000kW)が運転開始しました。
-
上椎葉ダム
(宮崎県東臼杵郡椎葉村)
-
大岳発電所
(大分県玖珠郡九重町)
-
八丁原発電所
(大分県玖珠郡九重町)
-
女子畑発電所
(大分県日田市)
-
小山田発電所
(鹿児島県鹿児島市)

1981~2000年
石油から再エネへ
2度のオイルショックを受け、資源小国の日本では石油に代わるエネルギー源の開発が急務でした。
九電グループでも太陽光や風力などの新エネルギー開発に取り組み、1982年に九電グループ初となる風力発電、知名風力発電所(300kW)が運転開始(1990年撤去)、1987年に石油火力発電の苅田発電所構内で太陽光発電設備(100kW)が運転開始しました。
また1998年には野間風力発電所(1,500kW[300kW×5基])が運転開始(2019年廃止)しました。
-
知名風力発電所
(鹿児島県沖永良部島)
-
苅田発電所構内 太陽光発電
(福岡県京都郡苅田町)
-
野間風力発電所
(鹿児島県南さつま市)

2001~2013年
廃棄物などの
未利用資源を有効活用
2005年、宮崎県の地元養鶏農家などと共同出資したみやざきバイオマスリサイクル(株)による鶏ふんを利用したみやざきバイオマスリサイクル発電所(11,350kW)、福岡市と共同出資した(株)福岡クリーンエナジーによる廃棄物発電の工場(29,200kW)が運転開始しました。
また、2006年、従来の地熱発電方式では利用できなかった低温度域の蒸気・熱水を利用した日本初の地熱バイナリー、八丁原バイナリー発電所(2,000kW)が運転開始しました。
-
みやざきバイオマスリサイクル発電所
(宮崎県児湯郡川南町)
-
福岡クリーンエナジー東部工場
(福岡県福岡市)
-
八丁原バイナリー発電所
(大分県玖珠郡九重町)

2014年
九電グループの
再エネ発電事業を集約し
九電みらいエナジー誕生
自然の力で輝くみらいへ
私たちは、自然が持つ様々な力をエネルギーとして活かすことで、
ずっと快適な社会の実現や魅力ある地域づくりに貢献します。

2015~2018年
再エネ5電源開発の達成
九電グループで培ってきた再エネに関する技術やノウハウ、そして人材などの経営資源が統合されたことで、再エネ開発がさらに加速します。
2018年、鴨猪水力発電所(1,990kW)が運転開始。
これで、九電みらいエナジーグループが運営する発電所が再エネ5電源(太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力)全て揃いました。
-
東広島メガソーラー発電所
(広島県東広島市)
-
串間風力発電所
(宮崎県串間市)
-
ふくおか木質バイオマス発電所
(福岡県朝倉郡筑前町)
-
山川バイナリー発電所
(鹿児島県指宿市)
-
鴨猪水力発電所
(熊本県上益城郡山都町)

2019~2023年
再エネ主力電源化に向けて
海洋再エネ開発の基盤確立
2020年、世界的な地球温暖化の進行に歯止めをかけるため、我が国は2050年までに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言。
更に、国は、2021年の第6次エネルギー基本計画において、2030年の電源構成に占める再エネの割合を従来計画から約2倍の36~38%に引き上げる方針を示しました。
同年、九電グループにおいても「カーボンニュートラルビジョン2050」を策定し、カーボンニュートラル実現に向けた大きな取組みの一つとして「再エネ主力電源化」を掲げました。当社は、四方を海に囲まれた日本の海洋エネルギーのポテンシャルに着目し、海での再エネ開発も積極的に推進。
2021年、長崎県五島市沖において、日本で初めて大型潮流発電(500kW)の実証運転に成功。2023年には、日本最大(※2025年度の完成時点)の洋上風力発電、北九州響灘洋上ウインドファーム(22万kW[9,600kW×25基])の建設を本格的に開始しました。
-
©Kyuden Mirai Energy2021
潮流発電技術実用化推進事業[環境省]
(長崎県五島市)
-
Photo courtesy of Vestas Wind Systems A/S
北九州響灘洋上ウインドファーム[イメージ]
(福岡県北九州市)

2024年~
九州電力との
再エネ発電事業の統合により
新生九電みらいエナジー誕生
2024年以降、カーボンニュートラル実現に向けた再エネ主力電源化の取組みを加速させるため、九州電力㈱の地熱発電事業(約20万kW)と水力発電事業(約130万kW)を当社に統合。これにより、当社は、主要再エネ5電源全てを自社で保有する国内唯一の事業者となるだけでなく、再エネ設備量についても再エネ事業者としては国内トップクラスに。
その中でも安定して発電できるベースロード電源が約80%を占め、より幅広いお客さまのニーズに応じたエネルギーサービスを提供することが可能になります。
また、得られた収益の一部を洋上風力など他の再エネ開発に再投資することなどで、2050年よりも早期のカーボンニュートラル、その先のカーボンマイナスの実現に挑戦していきます。
再エネ5電源すべてをバランスよく開発
主要再エネ5電源をバランスよく開発することで、環境変化等に柔軟に対応できる電源ポートフォリオを構築します。
