当社は、長崎県五島市の奈留瀬戸において、環境省 潮流発電技術実用化推進事業を進めておりますが、この度、施工体制が整い、国内初となる大型潮流発電機(500kW)の設置工事を開始しますのでお知らせいたします。
また、潮流発電機は今後海底に設置するため、実物を確認できるのはこの機会に限られることから、2021年1月15日、本事業関係者や報道機関のうち、ご希望いただいた方に限定し、新型コロナウィルス感染予防対策を徹底したうえで、潮流発電機の公開を行いました。
【公開の様子】
当社は、今回の実証事業における知見と欧州において潮流発電の豊富な運転実績を持つSAE社等の知見を最大限に活用し、わが国の気象や海域に適した潮流発電システムの早期実用化を目指してまいります。
実証事業の概要
※1:環境省は「平成31年度大規模潜在エネルギー源を活用した低炭素技術実用化推進事業のうち潮流発電技術実用化推進事業」の事業者公募を実施し、2019年5月、九電みらいエナジー㈱、特定非営利法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会からなるコンソーシアムが事業者として選定された。
※2:一般に潮流発電に毎秒1メートル以上の流速が必要だが、実証試験を行う五島市奈留瀬戸では最大で毎秒3メートル以上となる。このため、国から海洋再生可能エネルギーの実証フィールドに選定されている。
発電機の概要
※3:主に英国の潮流発電の開発・運営の他、発電機の設計や設置サービス等を行う企業。ロンドン証券取引所AIM市場(新興企業向け市場)に上場。英国北部で、世界最大の商用潮流発電事業MeyGenプロジェクトを実施中。現在は、6,000kW(1,500kW×4機)規模だが、増強工事中であり、将来的には約400,000kWに達する予定。
発電機・キャラクターネーミング
本事業により親しみを持ってもらうため、奈留島内の小中高校生を対象に潮流発電機・キャラクターのネーミングの募集を実施。
多数の応募の中から以下に決定。
工程イメージ
実施体制
(参考)潮流発電技術実用化推進事業に関する過去のお知らせ
・潮流発電技術実用化推進事業に係るEPC契約および協力協定の締結について(2019年10月31日)はこちら