当社は、熊本県上益城郡山都町において、鴨猪(かもしし)水力発電所の建設を進めてまいりましたが、電気事業法に基づく使用前自主検査を終了し、営業運転を本日開始しました。
本発電所は、山都町菅地区を流れる緑川水系鴨猪川から取水するかんがい用水路(矢部土地改良区様所有)の一部と未利用落差約270mで、山都町の豊富な水資源を有効活用した最大出力1,990kWの水力発電所です。
なお、系統への接続条件により、発電時間帯を限定した運転を当面実施いたします。
本地点は、地元のかんがい用水路の一部を利用することや矢部周辺県立自然公園内に位置することから、関係自治体や地元関係者と協議を重ね、かんがい用水路の適切な運用とともに道路に水圧管を埋設することで、発電所の周辺環境に配慮した計画としました。
当社の発電設備は、今回の鴨猪水力発電所の営業運転開始に伴い、主要な再生可能エネルギー5電源(子会社含む、地熱・風力・バイオマス・太陽光・水力)が全て揃うこととなります。
今後も地域と共存共栄を図り、安定供給や環境に配慮しながら、再生可能エネルギーの普及拡大に努めて参ります。
鴨猪水力発電所の概要
所在地 | 熊本県上益城郡山都町菅字鮎の瀬 |
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水系及び河川名 | 緑川水系鴨猪川 |
最大使用水量 | 0.95㎥/s |
有効落差 | 263.22m |
定格出力 | 1,990kW |
年間発電電力量 | 約960万kWh(一般家庭の約3,200世帯相当) |
工事開始時期 | 2016年7月21日 |
運転開始時期 | 2018年9月19日 |