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取り組み事例

太陽光発電による防災機能強化

当社が提案力を活かして日本初の仕組みを実現した防災機能強化の事例として、薩摩川内市総合運動公園の例を紹介いたします。

薩摩川内市総合運動公園の例

2012年に薩摩川内市は、非常時に避難所となる市内総合運動公園について、再生可能エネルギー等を用いて防災機能強化を行う内容の提案公募を行いました。

当社(当時はキューデン・エコソル)は、通常時は九州電力へ売電し災害時は太陽光発電の一部を避難所へ供給するという提案を行ったところ、提案が採用されて設計・工事・運用を行うこととなりました。

当社はオンサイト発電サービスにより市の費用負担を無くして(2012年当時の42円/kWhという太陽光発電買取価格と各種補助金を活用)、防災機能に優れた設備を実現しました。

太陽光発電:670kW

防災機能の概要

通常時は、太陽光発電630kWを全量売電、残り40kWを自家消費する、環境性と経済性を両立したシステムです。

停電時は、全量売電用の太陽光発電の一部(サブアリーナ100kW)を保安用負荷(避難所の非常用照明や非常用コンセントなど)に繋がる系統に切り替えて発電を続けながら、非常用発電機(300kVA)と協調運転させることで非常用発電機の運転時間を延ばすことができます。

国の制度上、全量売電用の太陽光発電は非常用発電機や施設負荷と繋ぐことはできず、今回の停電時のみ特別に繋ぐという仕組みは日本初の事例となります。

また全量売電用の太陽光発電の一部(サブアリーナ30kW)を停電時は売電用系統から切り離すことで、晴天時に発電を続けられて非常用コンセントが使えます。

さらに停電時に自家消費用の太陽光発電40kWを電気自動車のみに限定することで、停電時も晴天であれば電気自動車を充電可能となります。通常時は公園内移動手段として利用している電気自動車が、停電時は蓄電池となり太陽光発電できない雨天・夜間に電気を送ります。

インタビュー

運転開始からまもなく1年を迎える2015年2月に、この事業を担当された薩摩川内市 新エネルギー対策課 久保課長へ振り返っていただくインタビューを行いました。

なぜこのような公募を行ったのでしょうか。改めて狙いを教えてください。

薩摩川内市は元々水害に悩まされ避難意識の高い地域でした。平成23年3月の東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故を受けて、電気・エネルギーの重要性を再認識し、次世代エネルギーを活用するために平成23年10月に新エネルギー対策課を作り、平成25年3月に薩摩川内市次世代エネルギービジョンを策定しました。

エネルギービジョンの表紙は「エネルギーのまち・さつませんだいの未来」というテーマで描かれた市内の小学校4年生の絵となっています。この緑や青のあふれる絵のように豊かな自然を残しながら便利さを実現するというビジョンです。そして市民より防災対策の充実を望む声が多く寄せられていました。

そこで避難所となる総合運動公園を、再エネを用いた防災機能強化策により強靭な施設にする公募を行いました。公募について、こちらはビジョンをお示しして、機能は企業の考え・アイデアを取り入れるようにしました。

ちょうど固定価格買取制度も始まり、充てる税金を削減できることも助かりました。

表紙

様々な提案があった中で、当社の提案が評価された理由を教えてください。

薩摩川内市次世代エネルギーのロゴ

優れた技術や斬新なアイデアを持って、我々の想い(エネルギービジョン)と合致する提案をいただいたところです。

災害時だけでなく平時をどうするかも重要な視点でした。災害時用の太陽光発電を切り替えて平時は全量売電を行うようにするという提案は、ほんとにできるのかと思いましたが、貴社の技術や国との調整で実現してくれました。

また総合運動公園は、公園法の関係で屋根でないと太陽光発電設備を設置できないという規制がありましたが、駐車場に屋根を作るという斬新なアイデアで大きく太陽光パネル面積を確保してもらいました。

当社を採用いただき、工事を進める際の対応はいかがでしたでしょうか。

九電グループということできちんとしており、書類手続きや許認可調整がスムーズに進みました。また公共工事の実績もあるため工事もスムーズでした。

工事は公共工事並みの品質管理で進み、手順のやりとりも安心できるものでした。20年間の長期間耐えるものを作るためには最初の品質が大事なのだという意識を、こちらが教えてもらいました。

最後に今後の関係に向けてご意見お聞かせください。

薩摩川内市の次世代エネルギー施設は視察を受け入れているので、貴社の開発対応で再エネ施設に興味があるお客さまがあれば紹介ください。

これからも再エネの普及に一緒に協力していきましょう。

建設記録ムービー

薩摩川内市について

薩摩川内市は10年から20年先の豊かな社会生活の実現のために様々な次世代エネルギー政策よるまちづくりを進めています。